皮膚の役目とは・・
<当院よりのメッセージ>
皮膚というと皆さん単にカラダの表面を覆っているものだけと思われるかも知れません。しかし、皮膚は大気中にある細菌・カビや乾燥・寒暖などという過酷な環境からカラダを守っている大切なひとつの臓器なのです。皮膚は、表層の表皮という部分と深層のコラーゲンに富んだ真皮という2層構造から成り立っています。さらに、真皮の下には血流豊富な真皮下血管網が形成され、脂肪組織が外力に対するクッションや体温保持に役立っています。
皮膚の付属器には、毛と毛穴近くにある皮脂腺、汗腺、紫外線からカラダを守るメラノサイトや知覚神経などがあり、これらが体温調整や水分調整を行い、また皮膚表面の皮脂膜を形成し、皮膚の乾燥や細菌感染を防いでいます。適切な皮膚の水分量と皮脂膜は皮膚の健康を守るためにとても大切です。健康な皮膚の表面は弱酸性でできており、皮膚表面での細菌叢を一定に保ち、必要以上の細菌が繁殖しないようになっています。また、皮膚はカラダの中でも免疫機能の高い部位であり、小さな異物をカラダの外に排出する作用や自分と違うもの(細菌や有害物質など)を認識することが得意です。例えば、皮膚を他人から移植すると強い拒絶反応を起こすため、他人の皮膚を移植することは基本的にできません。そのため、人によっては体調やカラダの免疫機能の異常(疲れ、ストレスなど)が表に出やすい部位であるとも言えます。(大森/皮膚科・小児皮膚科・形成外科/大木皮膚科・東京都大田区皮膚科)
以下に、代表的な皮膚疾患についてのご説明をさせていただきました。何か皮膚の異常を感じたり、お困りのことがありましたら当院まで是非ご相談ください。