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住所:東京都大田区山王1-4-6/【日祝・水休診】

診療時間:平日10:00~12:30、14:30~19:00

     土曜日9:30~12:30、14:30~17:30

巻き爪|大田区大森の大木皮膚科

巻き爪手術・病院| 大田区大森の大木皮膚科

巻き爪治療・保険適用診療

陥入爪の肉芽も対応します!

【巻き爪目次】巻き爪診療のイメージ
1,巻き爪とは?
2,病院の巻き爪手術(保険適用診療)
3,巻き爪・陥入爪のワイヤー矯正治療
4,魚の目の原因・診断・治療はどうすればいいの?
追補;巻き爪対処法の実際
追補2;化膿した巻き爪治療症例

◆保険適用診療で対応可能な巻き爪手術法には、局所麻酔下の爪棘切除、アクリル人工爪、ガター法、テーピング法、その他の簡易矯正治療法のほか、一般的な爪甲抜去術、ひょう疽手術、陥入爪根治手術などがあります。
●ご注意;お待ちになっていても、矯正の適応がないと医師が判断した場合は施術を行いません。分からない場合は、まず一般外来にて診察をしますのでお申し出ください。1日にお受けできる人数に制限がありますので、ご希望の方はお早めにご来院ください。また、待ち時間が大変長めとなっておりお時間に余裕を持ってご来院ください。
●当院では、巻き爪保存的な治療および矯正療法(水曜午前予約制)を主に行っており、手術が必要な場合には近隣の形成外科のある病院にご紹介となります。

巻き爪手術の保険適用診療とは?

 病院で保険適用となる巻き爪手術には、①局所麻酔下の爪棘切除、②アクリル人工爪、③テーピング法、④ガター法などの保存療法の他に、いわゆる手術療法(陥入爪根治手術)があります。

 当院では手術の適応とならない軽度のものでは、①なるべく爪を切らない、②コットン充填法による保存療法に、③爪アイロン法などの簡易矯正法を組み合わせて治療をおこなう方針としており、上記の組み合わせで治らない巻きの強い症例ではワイヤー矯正をお勧めすることがあります。
※上記の方針で、軽度の巻き爪はほぼ治せるようになったため、アクリル人工爪・テーピング法・ガター法は補助的に用いる程度となっております。


◆患部の状態によって、痛みが強ければ指神経局麻ブロック注射を、爪割れに対してはアクリル人工爪法、ガター法なども併用することがあります。

 非常に痛みが強い方もいますので、まずはどの程度の食い込みがあるのかを鑷子・巻き爪用ゾンデなどで痛みがない範囲で診察させていただきます。爪の食い込み具合に応じて下記の巻き爪治療を組み合わせて行います。

※本ページは一般的な巻き爪治療法についてまとめたものになりますので、ご参考にされてください。巻き爪の状態により様々な治療手技を併用して用いることもあります。


局所麻酔指神経ブロック下の爪棘切除手術

巻き爪に対する局所麻酔注射 肉芽形成など余りにも炎症・化膿の強いときは、従来どおり局所麻酔下の部分爪甲除去を行います。爪縁部に食い込んだ爪を楔状に切除し、圧迫が取れることで痛みや化膿が軽減します。

爪棘切除の図
◆利点;爪をなるべく切らないとする考えもありますが、明らかに化膿し爪棘が食い込むケースでは爪棘除去治療により症状が速やかに改善することもあります。
◆欠点;最近では、根元まで大きく切除することはなくなってきました。

 

足爪割れなどに対するアクリル人工爪巻き爪治療

アクリル人口爪 爪が割れてしまったときにも、残った爪の端が食い込み巻き爪の原因となります。可能な場合には、ネイルサロンなどで用いられるアクリル樹脂で割れた爪を補強します。

 本格的なアクリル人工爪ではありませんが、爪矯正で持ち上げた爪縁部の下にコットンを敷き樹脂、接着剤などで固めることも予防治療となり、人工爪の替わりとなります(コットン固着充填法)。当院ではガラスファイバー強化型光硬化アクリル樹脂(ナオルン)を導入し短時間での人工爪作成も可能となりました。

◆利点;爪が部分欠損して痛む場合や割れ爪の補強治療に有効です。また、その他のワイヤー矯正治療法と併用して爪縁の補強などにも有効となります。
◆欠点;単独での矯正力は弱く、除去時にルーターなどの道具が必要です。
  アクリル人口爪の施術手順

※ナオルンによる巻き爪矯正治療の動画公開しました⇓

 

テーピング法

テーピング法 側爪郭の皮膚に粘着テープを爪端に平行に貼って、もう一枚のテープで足趾近位方向にらせん状に引っ張ることで、皮膚にかかる圧迫を減らそう という自分で出来る巻き爪治療方法です。

 側爪郭が長い間押され続けて、皮膚自体が盛り上がる例に効果があります。BSスパンゲ、ガター法など様々な矯正治療と組み合わせ用いられます。

◆利点;化膿して肉芽の盛り上がりが主な場合に有効な治療法で、指導により自宅処置が可能となります。
◆欠点;テープを全周巻くと血行障害を起こすこともあります。テープのかぶれにも注意を要します。

テーピング法のやりかた

ガター法による治療(アクリルガター法)

 爪縁部が食い込み肉芽形成が見られる化膿のあるケースで適応となります。点滴用などの柔らかいチューブに切れ目を入れて、側爪郭に食い込んでいる爪端を保護します。痛みが強い場合は、指神経ブロック麻酔を行い痛みを取ってからの処置となります。通常、違和感が3,4日ありますが痛みは徐々に改善していきます。

 当院では、最近はガター法治療となる方が多く、なるべく爪棘切除や肉芽切除を避け健常な爪を伸ばすようにしています。チューブを挿入したのみでは取れてしまうため、通常はアクリル樹脂や縫合糸などで固定します。

ガター法◆利点;化膿・肉芽形成の強い巻き爪には非常に効果があり、痛みや症状が3~4日程度で改善します。
◆欠点;極端に短く切った爪では施行が困難です。巻き自体は治らないため、炎症消退後に何らかの矯正治療法との併用が必要になります。極端に強い肉芽形成例では難治になることもあり外科的な処置に移行を要します。   ガター法の手順  

※陥入爪に対するガター法巻き爪治療の動画公開しました⇓

 

簡易巻き爪・足爪矯正治療法(爪アイロン法、アクリル人工爪 etc.)

爪はお湯につける尿素軟膏を塗るレーザなどで熱を加えることで柔らかくなり変形しやすくなります。柔らかくした爪を専用の鉗子で持ち上げることで巻き込んだ爪を挙上します。挙上した爪をアクリル人工爪で固定すると逆戻りの予防効果があります。これらは単独では超弾性ワイヤー矯正治療ほどの効果はありませんが、後述のフック&スプリング法を併用することで痛みや症状の軽減にすぐれた効果があります。

※痛みが強い場合などは、指神経局所麻酔ブロック下の治療になります。
※他には、サリチル酸やパーマ液を塗るルーターで削るなどの方法が取られることがあるようです。
※医学文献にもあるので試しにパーマ液を使いましたが即効性はないようです。また、お湯につけるのは時間が掛かりますので矯正後自宅で行うようにお話しております。

◆利点;爪アイロン、ルーターでの爪削り術などの治療は即効性のあるものは、その場で対応可能です。
◆欠点;お湯で温める、薬液を使うなど時間の掛かるものは診察時間内には行っておりません。
  さまざまな簡易巻き爪矯正法 アクリル人口爪施術後

 

陥入爪根治手術(巻き爪・足趾)

 様々なワイヤー矯正などの保存的巻き爪治療に反応しない難治性の炎症を伴う巻き爪は手術療法の適応となります。指神経局所麻酔ブロックを行い痛みを取った上で、指の付け根を駆血した無血野での治療を行います。

 切除する爪縁部をデザインしてから、爪母に向かって部分抜爪を行い爪母を外科的に完全切除します。また、爪母を処理する方法の1つとしてフェノール法という手技もあります。

※治療費の目安(3割負担として;一カ所につき)
・爪母形成を行わない簡単なもの⇒約5000円
・爪母形成を行う複雑なもの⇒約9000円

◆利点;術後に確実に爪の幅が狭くなり、食い込みがなくなるため難治性の巻き爪治療にも対応できます。
◆欠点;稀に残った爪がさらに巻くことがあります。爪の幅が狭くなりすぎると支えとして役立たない爪になります。特に、側縁部の形成を行わないフェノール法では残存爪が巻きやすい印象です。フェノール法は再発・全爪欠損などの副作用も報告されており当院では積極的には行っていません。

陥入爪根治手術の図説

※陥入爪根治手術は簡単な手術と思われがちですが、爪の解剖を熟知した医師が行わないと術後
 再発したり
、爪の一部が残って爪棘となる場合もあり注意が必要です。
※あまりに巻きが強い爪の手術をすると残存爪幅が極端に小さくなってしまったり、体質によっては、さらに残存爪が巻いてしまうこともあり、手術適応は慎重にすべきでしょう。
保険診療での巻き爪治療は時間的制約も有り、一番痛む部分をまず優先的に治療させていただきます。2趾以上痛む部分のある方は継続して通院していただく必要があります。

※他院で治らない陥入爪や巻き爪治療でお悩みの方は、当院のスタッフまでご気軽にご相談下さい。

 
※VHO式巻き爪矯正やマチワイヤー矯正など自費治療にも対応しておりますが、当院ではなるべく保険診療内での巻き爪治療を行うようにしております。爪の巻き具合・厚さには個人差が大きく、治療回数がかかったり、時間外に予約でワイヤー矯正治療が必要になる場合もあります。

 

足の巻き爪は何科でみるの?・よくある質問・

外力による爪変形・肥厚爪主に、整形外科や皮膚科、形成外科などの医師が巻き爪治療をおこなうことが多いようです。どの科の医師にしろ爪に対する専門知識があり、様々な治療の選択枝をもった施設を選ぶと良いでしょう。爪の状態には個人差が大きく、一つのワイヤー矯正治療法でどの爪にも対応する万能の治療方法はなさそうです。

―コラム;足爪はなぜ巻くの?―
爪の構造 爪がなぜ巻くのかという質問を診察中に受けることがあります。もともと、動物などでは爪は獲物を捕らえる・樹木を把持するなどの目的で尖った巻いた形の鉤状になっていることが多いのですが、人間では指で物を掴み細かい動作をする、足の指で踏ん張るなどの目的で比較的平らな形に進化したものと考えられます。それゆえ、元来爪はそのもの自体に巻く性質があると考える方が自然であり、ある一定レベルの巻きまでは足趾皮膚の爪縁部とのバランスをとっています。

爪が巻く機序 しかし、巻き方が強くなってしまうと爪縁部とのバランスがくずれ、靴があたるなどの刺激も加わり、完全にくるっと巻いてしまったり、端の部分のみ”つ”の字に巻いてしまう方もいらっしゃいます。指の第1関節より先(末節骨・爪甲)は外力の影響を受けやすく、靴が当たることで爪が巻くだけでなく、根元から外側に傾いて生えてしまったり、末節骨自体も外側に変形しているケースも見受けられます。そのような場合には巻き爪の治療だけでなく、まず靴がちゃんと合っているかどうかも確認しないと巻き爪が再発しやすいものとお話しております。

矯正装具にはマチワイヤ・VHO・BSスパンゲ・そがわ式など各種取り扱っておりましたが、現在はそがわ式をメインとして適切な痛くない治療を行っておりますので、安心してご相談ください。

 

 

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医師;大木更一郎

平成元年日本医科大学を卒業し、皮膚科学教室形成外科斑に入局。平成16年より先代院長と伴に皮膚診療を行う。平成27年大学退職後、医院を継承。(※日本医大形成外科兼任講師・形成外科専門医・救急専門医・熱傷専門医・日本皮膚科学会会員)

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