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アレルギー検査| 大田区・JR大森駅の大木皮膚科

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アレルギー検査

IgE RAST法の採血に対応!

 血液でわかるアレルゲンの意義は、①抗原になる原因物質の同定、②疾患の重傷度を判断するという2つの目的があります。かぶれなどの接触皮膚炎や食物アレルゲンでは原因物質を避け、アトピー性皮膚炎など多原因性の疾患では、まずは治療を優先しながらスキンケアや悪化原因の除去を行っていきます。

【目次】アレルギー検査イメージ
1,アレルギー検査とは?
2,食物のテストについて
3,特殊な食物アレルゲン
4,金属・接触によるかぶれ
5,薬疹に対する精査は?


―採血に関してのお願い―
※なお、当日をご希望される方はセット(view39、CAP16など)をお選びいただけるか、下記のシングルアレルゲン項目一覧(PDFファイル)をプリントし希望する項目に13種類以内で○印をつけてご来院いただけるようお願い申し上げます。

 
【当院に来院される方へのお願い】
 
本ページの記載の特異的IgE各種、CAP16各種、View 39は外注であり採血をおこなう医院であればどちらでも可能なものです

 ※当ホームページの内容は、当院近隣から定期的に受診される患者さんへの情報提供として作成しております。遠方の方は、まずはかかりつけ医院、もしくは近くの総合病院等にご相談していただくようお願い申し上げます。

※結果は2週間後に再診していただき、直接お話するようにしております。結果のみの郵送はお受けしておりません。
※皮膚以外の症状(眼・鼻・呼吸器症状など)の方は、眼科・耳鼻科・呼吸器科・内科などそれぞれの担当科にお掛かりくださいますようお願い申し上げます。
※10種類以上の金属テスト・化粧品などのパッチテスト・薬疹の精査はお受けしておりません。近隣の総合病院・大学病院(東邦医大など)へご相談ください。基本的に金属パッチテストはまず受診して頂いた後に、後日予約で行います。⇒必ず、目的金属を決めてからご来院ください。
※症状によっては必ずしも、採血が不要の場合もありますので、現在治療中のお薬・症状に関する情報を必ずお持ち下さい。
※なお、12才以下(小学生以下)の採血はお引き受けしておりませんので、小児科等へご相談ください。

 

アレルギー検査とは? 

IgE,アレルギー検査 通常血液で調べるIgE(アイジーイー)抗体の数値のことを指します。これらは外界からの異物を排除するために体の中で作られる免疫グロブリンの一種で「即時型過敏症」といわれる蕁麻疹、食物鼻炎などの発症に大きく関わっています。アトピー性皮膚炎では必ずしも全員のIgEが高いわけではなく、特定の物質に感作された結果、IgEの値が高くなる方が多い傾向があるといえます。IgEの数値と症状の程度はよく相関すると言われていますので、ご自分がどのようなアレルゲンに反応しやすいか把握しておくことも大切です。

 採血を行うだけでアレルゲンの傾向を判断できますのでIgE RAST法は現在、一般的な外来診療において良く行われています。しかしできる項目数が保険適応で一度に13種類までとなっており、また自己負担額が5000-6000円程度と高くなってしまうのが欠点です。もちろん、数が少ないと負担額は少なくなるので症状から類推して本当に必要な項目をしっかり絞ってから行うのも良いでしょう。食物抗原、アトピー、花粉症などの症状別にCAP16という陽性度の高い項目をセットにしたものや、やや感度が悪くなるもののMAST33といって一度に33項目チェックする方法もありますので、担当医までご相談ください。これらは13種類のチェックを行った場合と同一料金で行えますが、項目の指定を個々に行えないことが欠点です。

 

様々な疾患の血液テスト

・非特異的IgE量
 全てのIgE抗体の総和でAllergy体質の強さや目安が分かります。アトピーの症状が強い方は非常に高い値がでることがあります。年齢により正常値が大きく異なるため注意が必要です。

・好酸球数
 一般にAllergy体質では好酸球の増多を示します。また、アトピー悪化時には増加傾向になります。

・TARC(タルクorターク)
 最近では、アトピー性皮膚炎の皮疹の重症度・病状変化の目安として血清TARC( thymus and activation-regulated chemokine ) と呼ばれる白血球に対して走化性などを示すケモカインの測定が有用とされています。アトピー皮膚炎の皮疹の状態を数値でみることができ、IgEと伴に測定することで実際の治療効果を中長期的に把握していくのに役立ちます。TARC測定をご希望の方は担当医までご相談ください。本法を施行した場合に自己負担額が1000円少しプラスされます(3割負担の場合)。

 TARC,アトピー重症度TARC検査値


・特異的IgE抗体
 それぞれのアレルゲンに対するIgE抗体の量を数値ごとに、1~6までの6段階に分類します。一般的に3以上のスコアの場合は、そのものに対して反応を起こす確率が高くなります。IgEの数値がある程度高くても、症状を起こさない方もいますので、実際に摂取or 接触したときに反応を起こすかどうかが一番大切です。なお、IgEの数値は病状により変化していくため、症状に変化があり1,2年経過したら再度調べてみても良いでしょうIgE抗体検査の判定基準

具体的な項目は主に、・ハウスダスト、ダニ、カビ、動物などの環境アレルゲン・ラテックスなどの職業性アレルゲン花粉症の原因となるスギ、ヒノキ、雑草、イネ科など・食物アレルゲンである卵、小麦、牛乳、ソバ、ピーナッツ、甲殻類などに分類されます。
※果物、野菜などの食品では、スクラッチテストも行うことがあります。

 アレルギー検査,皮膚科
※採血を当日ご希望の方は、行いたい項目(13種類まで)もしくはセットを必ず問診用紙にお書きいただくか、下記PDFファイルをプリントして希望の項目に◯印をつけてご来院下さい。特異的IgEは200種類以上あり、ご希望の方には受診時に項目の用紙をコピーしてお渡ししております。
 ⇒PDFファイル<シングルアレルゲン項目一覧>でもご覧になれます。
13種類フルに行うと5000~6000円(保険適応3割負担で)ほど掛かってしまいます。診察中に項目を選ぶアドバイスは致しますが、項目を選んでいただけない場合は当日採血をできない場合がありますのでご了承ください。


アトピー性皮膚炎IgE高値
※成人アトピーではハウスダスト、ダニの他、マラセチア・カンジダなどのカビ、イヌ・ネコ皮屑にも陽性を示すことが多い傾向があります。

◆IgEの値と症状出現率について
 症状出現率
 
※花粉症などの吸入アレルゲンは、IgE値が陽性を示す方では症状が誘発される確率が高いですが、食物アレルゲンでは、軽度のgE値上昇では症状が必ずしも出るわけではありません。



特異的IgE抗体の疾患・症状別セット項目

 


●アトピー鑑別試験
 アトピー鑑別試験とは特異的IgEの多項目同時ファディアトープのことを差し1つの測定試薬で12種類の代表的な吸入性アレルゲンに対する特異的IgEを検出し、結果は陰性か陽性で報告されます。現在、測定できる特異的IgEは200種類以上あり、日常臨床において原因アレルゲンの推定が難しい場合があります。そこでこれらを一括し、まず吸入性アレルゲンに感作されているかをスクリーニングします。総IgEとアトピー鑑別試験との組合せによってアトピー性疾患(特に鼻炎、花粉症)の診断効率を高めることができると言われています。

【吸入系】 花粉(スギ、シラカンバ(属)、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ギョウギシバ)、ダニ (ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ)、カビ (カンジダ、アルテルナリア)、動物上皮 (ネコ皮屑、イヌ皮屑)
アトピー鑑別試験判断


《IgE-CAP16シリーズ(特異的アレルゲン16種)》
 特異的IgEのアレルゲン16項目を組み合わせた「特異的IgE-CAP16」は症状、年齢に応じた6種類の構成となっております。厚生労働省研究班等の疫学調査から各種症状に対し陽性率の高いアレルゲンをセットしていますので、原因アレルゲン同定による食物による症状、アトピー性皮膚炎、鼻炎・喘息などの疾患の早期診断・治療に有用です。さらに高感度のImmunoCAP法を採用しており精度の高い判定が可能です。
IgE-CAP16

● CAP16 食物セット
 食品表示義務7項目をはじめとする食物で発症頻度の高い項目を選択した食餌系アレルゲンのみで構成しています。
【食物系】:牛乳、卵白、オボムコイド、ソバ、コムギ(実)、大豆、ピーナッツ、クルミ、バナナ、キウイ、牛肉、エビ、カニ、サケ、マグロ、イクラ

● CAP16 アトピー乳幼児
 乳幼児においてAD(アトピー性皮膚炎)単独だけでなく、BA(気管支喘息)単独やAD+BA合併症にも注目し、食餌系アレルゲンに乳幼児で重要な室内アレルゲンとスギの吸入系アレルゲンを組み合わせました。
【食物系】牛乳、卵白、オボムコイド、ソバ、コムギ(実)、大豆、 ピーナッツ、エビ、サケ、マグロ、イクラ
【吸入系】ダニ1、スギ、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ

● CAP16 アトピー学童
 学童期の様々な疾患に対応できるよう食餌系アレルゲンと吸入系アレルゲンをバランスよく組合せました。
【食物系】牛乳、卵白、ソバ、コムギ(実)、大豆、ピーナッツ、キウイ、エビ、カニ、マグロ
【吸入系】ダニ1、スギ、カンジダ、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ

● CAP16 アトピー成人
 成人のAD単独だけでなく、BAやAR(鼻炎)との合併症にも対応したアレルゲンを選択しました。さらに感作率が高い皮膚常在菌のカンジダ、マラセチアを組合せました。
【食物系】ソバ、コムギ(実)、大豆、ピーナッツ、キウイ、エビ、カニ、サバ
【吸入系】ダニ1、スギ、カンジダ、マラセチア、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ、ガ

● CAP16 花粉症・鼻炎
 2009年鼻炎ガイドラインに掲載されているアレルゲンをカバーしながら、スギ、カバノキ科、イネ科花粉症における口腔アナフィラキシーの原因となるトマトを組合せました。また、全年齢に対応したアレルゲンを選択しています。
【吸入系】ハウスダスト1、ダニ1、スギ、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ハムスター上皮、ゴキブリ、ユスリカ(成虫)、ガ、カビ-マルチ
【口腔系】トマト

● CAP16 喘息セット
 成人のBAで感作率が高いアレルゲンを選択しARとの合併症にも対応したアレルゲンで構成しています。
【吸入系】ハウスダスト1、ダニ1、スギ、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、カンジダ、アスペルギルス、ネコ(フケ)、イヌ(フケ)、ゴキブリ、ユスリカ(成虫)、ガ

●OASスクリーニング10
 スギ、ラテックスと交差反応のある口腔Allergy症候群(OAS;Oral allergy syndrome)において頻度の高い、果物、野菜のセットとなっております。
【食物系】リンゴ、モモ、メロン、バナナ、スイカ、大豆、ピーナッツ、ニンジン、ジャガイモ、トマト
     OASスクリーニング


●MAST33(同時多項目アレルゲン特異的IgE測定)
 33項目のアレルゲン(食物14種、花粉9種、鼻炎・アトピー10種)を1回で測定できる保険適応のセットです。実施料1430点(3割負担で約5000円)で頻度の高い33項目のアレルゲン測定結果が分かります。アトピー性皮膚炎、鼻炎などで患者さん自身が気づかなかった感作を発見することができます。


特定原材料7品目のアレルゲンをカバーします。店舗で販売される食品につき表示義務のある特定原材料7品目のアレルゲン(卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、ソバ、ピーナッツ)を含め、14種類の食物アレルゲンの採血ができます。
花粉アレルゲンは、スギ花粉以外は認知度が高くなく、その他の重複感作の有無を調べることが出来ます。
環境アレルゲンとして、ハウスダスト、ダニ、カビ5種動物皮屑2種の抗原および接触皮膚炎の原因となるラテックス感作の有無が調べられます。


MAST33,アレルギー多項目検査法
※酵素免疫測定法(enzyme-linked immunoosrbent assay,ELISA),MAST法・・・精鋭度、鋭敏度がCAP-RAST法に比較してやや劣るとされる.。


●View Allergy36
 依頼頻度・陽性率の高いアレルゲンから厳選した36のアレルゲン(吸入系そのた18項目・食餌系18項目)から構成されています。必要な検体量は血清0.7mlになりますので小児でも多項目のチェックが可能となります。従来の「特異的IgE」とも高い相関関係(判定一致率91.3%)を示し使いやすい方法となっております。

 従来あったMAST33との違いは下記となります。
・アトピ―性皮膚炎の悪化因子の1つとされるマラセチア(属)
・近年、室内アレルゲンとして認知度が高まりつつあるガ・ゴキブリ
加熱卵摂取可能性の指標となるオボムコイド
OAS(口腔Allergy症候群)の代表的誘発食品であるキウイ・リンゴ
・仮性アレルゲンによる症状と判別しにくいサバ
・特定原材料に準ずる物(表示推奨)として新たに追加されるゴマ
 ※ハルガヤ、オオアワガエリ、クラドスポリウム,チーズは無しとなります

花粉症の原因となるスギ・ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ・OASと合併することのあるハンノキ、シラカンバ・特定原材料(表示義務)7品目などは、MAST33と共通です
 

Viewアレルギー36

従来と同じ自己負担額(保険適応で5000円程度)でお受けになれます。ご希望の方は問診票にView36とお書きください。

view アレルギー36 項目


 

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食物のテストについて

 

 

・乳幼児のアレルゲンについて


 0才~2才までの3大原因食物は、鶏卵(卵白)、乳製品、小麦となっていますが、これらの割合は3歳くらいまでに腸での免疫寛容がおこり耐性獲得とともに減少していきます。食物は食後2時間以内に強く症状の現れる即時型反応が問題となり様々なアナフィラキシー症状(蕁麻疹、発赤、おう吐、呼吸困難、喘鳴など)を引き起こします

 

 4才以降は、甲殻類、そば、果物、魚卵などの割合が相対的に増えてきます。ピーナッツ、そば、えび、かになどの甲殻類は、成人などでも耐性獲得は少ないためアナフィラキシー症状を起こすことがあります。現在、特定食品(卵・乳・小麦・えび・かに・そば・落花生)の食品表示が義務づけられていますが、店頭販売や外食での表示義務はないため注意が必要です。

食物アレルギー原因食物

 

・アトピー性皮膚炎との関連


小児アトピーの説明 乳児アトピー性皮膚炎の一部の方に食物Allergyが合併すると云われています。(逆に、食物Allergyのお子さんの合併症としてアトピーがあるとも云えます。)食物摂取後に明らかに皮疹の悪化、蕁麻疹様の発疹など出る方は食物の検索をした方が望ましいでしょう。

 一方、最近では皮膚がガサガサであることが新たな食物感作の原因となる経皮感作)と考えられており、皮膚の状態をスキンケア、外用剤による治療をしっかり行い良くしておくことが、新たなる食物Allergyの予防になるとされています。



―2008年米国小児科学会栄養委員会の声明より抜粋(アトピー発症予防の記述)―

1,妊娠中の母親の食物除去は不要。授乳中の食物除去はアトピーを予防する可能性あり。
2,アトピーハイリスク乳児では4ヶ月以上の母乳単独栄養が罹患を減らす。
3,人工栄養のハイリスク児では、加水分解乳が早期のアトピー発症を遅らせる。
4,固形食は4~6ヶ月以前に開始すべきでないが、それ以上遅らせても発症を予防しない
5,経口摂取により症状が引き起こされる小児では、詳細な診断のもと除去食が必要になるかもしれない。



食物のチェック


・好酸球数、総IgE値
 一般に好酸球が増加傾向を示すことが多いです。総IgEの値は、体質の目安として重要とされます。

 

 食物に対するIgE値は、陽性に出ても実際にその食物を取っても症状がでるとは限らず、結果との一致率は6-70%程度と言われています。一方、特定の食べ物(卵、牛乳、小麦、大豆、ピーナツ、魚介など)は数値が一定以上であれば原因抗原との予測が可能なことが分かっています。

イムファストJ2・イムファーストチェック
 ランセットという専用の器具を使い、皮膚から少量の出血をさせて細いガラス管(ヘマトクリット管)で血液を採取します。採血した血液を希釈して判定用プレートに滴下することで20分程度で乳幼児で陽性になることが多い卵白、牛乳、小麦の特異的IgE抗体を調べられます。血管に針を刺して採血する必要がないため、生後6ヶ月以降の小さな赤ちゃんやお子様でもテストを受けることができます。

※生後2,3ヶ月では、まだ充分なIgEが産生されていないため陰性となることが多いです。スギ、ネコ、ダニは取り寄せになりますが、年長児では直接採血をおこない、CAP16アトピー乳幼児セットを行う方がより多くのアレルゲンを一度にスクリーニングできます。


・皮膚テスト、スクラッチテスト、プリックテスト(prick to prick test)
プリックテスト,食物アレルギー プリックテストは野菜や果物などの抗原診断に直接食品に指した専用のランセット針を皮膚に押し当てて傷を付ける方法でIgE陰性例などでも診断的価値が高いとされます。スクラッチテストはアレルゲンとなる食物抗原を皮膚に滴下し27G針などで軽く傷つける方法で、20分後くらいで結果を判定します(予約制)。
 当院では乳幼児に多い卵白、卵黄、牛乳、小麦のスクラッチ用アレルゲンをご用意しております。その他のスクラッチテストは食品そのものを診察の時にお持ちいただき対応しております。皮内テストはアナフィラキシーの危険があり、現在はあまり行われていません。


・経口食物負荷試験
経口食物負荷試験 食物の診断には詳細な問診と原因食物の検索が必要ですが、正確な診断には食物負荷試験を行う必要があります。アナフィラキシーなどの重篤な症状を起こす危険があるため、緊急時の対応(点滴、呼吸管理など)ができる総合病院で、保護者の同意の上で行われます。食物の原因診断のためと、除去食療法を行ったあとに耐性獲得の確認のために行われる2つの場合があります。

食物のための除去食は、専門機関でご相談の上行った方が良いでしょう。栄養が偏らないために栄養指導を受けた上で行います。「正しい診断に基づいた必要最小限の食物除去が大切」であり、多くの患児は「少しずつ自然に食べる」ことで治癒していくと考えられています。
※食物が疑われる場合には、まず食物日誌をつけることをお勧めします。
食事の時間と食べた食品の内容、体調などの内容を記録することが貴重な情報源になります。



参考】ヒスタミン遊離試験とは・・・   
  血清中の特異的IgEが検出されなくても、抗原が好塩基球に付着した抗原特異的IgEに反応して放出するヒスタミンを定量することにより感作の状態を知る 方法です。ヒスタミン遊離率が全部で20%のlow responder例が多く、判定不能となるのが問題となります。陰性的中率の高さから主に食物の除去食解除の目安として用いられます。

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特殊な食物アレルゲン

     
 
 
   

・食物依存性運動誘発アナフィラキシー
小麦アレルギー ある特定の食物(特に小麦、甲殻類、野菜・果実、牛乳)を食べた後に運動により誘発されるアナフィラキシ―反応を起こします。学齢期と30代にピークがあるとされます。
 近年、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA; wheat-dependent exercise-induced anaphylaxis)を引き起こすものとして「茶のしずく石鹸」の小麦加水分解産物による経皮感作が社会的問題となりました。 

・口腔Allergy症候群(OAS; Oral allergy syndrome)
  新鮮な野菜、果物を食べているときに口腔、咽頭に限局した発作を起こします。スギ花粉などとの交叉抗原に感作されておきる口腔粘膜の接触アレ ルギーとされています。原因抗原によって花粉-食物Allergy症候群、ラテックスフルーツ症候群とも呼ばれることもあります。特異的IgE抗体の測定の他 に新鮮な果物など用いたprick testも原因食物同定に有用とされています。

    OAS,アレルギー         

 

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金属・接触によるかぶれ

 オープンテスト、パッチテスト、スクラッチテストなどの方法があります。光が誘因であるものでは光線パッチテストも施行します。

テスト説明図・オープンテスト
 刺激となったと思われる物質をそのまま(or 刺激が強い時は水で数倍に薄める)直径2cm位の円形に上腕内側などに塗布して、30分くらいで赤みの程度をみます。さらに、24時間後、48時間後、72時間後にも紅斑、浮腫、丘疹の有無を判定します。刺激が強い場合にはすぐに洗い流します。毛染め、脱毛クリームのかぶれを調べるときによく行われます。金属かぶれを起こした指輪が再び接触皮膚炎を起こすかどうかを確認するのにも使われます。

皮膚テスト・ROAT(repeated open application test)
 両肘部に、被検物質を1日2回塗布を5日間継続して赤みや発疹を判定します。使用可能な外用剤の判定に有用であり、患者さん自身が確認可能で簡便なのがメリットです。1度に2種類までしか判断できないことが欠点となります。

・単純パッチテスト
 遅延型の接触反応を判定するのに用いられます。接触皮膚炎を起こす場合には、原因機序により刺激性によるものとAllergy性によるものに分けられます。光照射によるものでは光毒性、光Allergy性があります。背部もしくは上腕内側での48時間クローズドテストを行うのが一般的です。テスト時には、皮疹が軽快していることと、抗ヒスタミン剤、ステロイドの内服中止とする必要があります。判定は2日後に行い、テストユニット除去後30分、72時間、96時間後にも紅斑や水疱の有無を確認します。光パッチテスト法の場合は、テストユニット除去後、窓ガラス越しに太陽光を30分位浴びることで専用ライトの代用可能です。被疑薬が点眼液、薬疹の場合は偽陰性になりやすいのでスクラッチテストを同時に実施すると良いでしょう。

 アレルギー反応の判定パッチテスト上腕


パッチテストの対象となるもの


金属テストキット
 鳥居薬品より提供されており当院では下記種類を取りそろえております(予約制)。

【パッチテスト試薬金属 トリイ
塩化アルミニウム、塩化コバルト、塩化第二スズ、塩化第二鉄、塩化白金酸、塩化パラジウム、塩化マンガン、三塩化インジウム、四塩化イリジウム、臭化銀、重クロム酸カリウム、硫酸クロム、硫酸ニッケル、塩化亜鉛、塩化金酸、硫酸銅、塩化第二水銀

試薬※歯科金属Allergyを起こしやすい物としては、パラジウム、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、亜鉛、インジウム、イリジウムが挙げられます。一般的に反応を生じる金属の種類としては、ニッケル、コバルト、クロム、水銀、パラジウムによるものが圧倒的に多くみられます
 ⇒歯科金属は、かかりつけ歯科で使っている金属の種類を必ず確認してからご来院ください。


 

※特にパッチテストの陽性率が高いのは、ニッケル・コバルト・クロムという金属です。これらの金属は、私たちの身の回りでたくさんの物に使われています。金属は稀に、手足の汗疱状湿疹、結節性痒疹、蕁麻疹(多形紅斑)の原因になると考えられています。
金属による皮疹
 
【女性の身の周りにある金属】

・ヘアピン、文具、ブラ金具、腕時計、お金、調理器具・・ニッケル
・ピアス、化粧品、ネックレス、指輪・・ニッケル、コバルト
・革靴・・・クロム


 ⇒ネックレス、指輪などの金属かぶれの場合にも購入したお店でどんな金属が含まれているか確認してからメモを取ってご来院いただけますと助かります。

その他の鳥居のパッチテスト試薬 (液10項目、軟膏13項目)
アクリノール、アクリルモノマー、ホルマリン、硫酸ニコチン、フェノール、塩酸プロカイン、塩酸キニーネ、レゾルシン、チメロサール、テレビン油、ベルガモット油、コールタール、塩酸ジフェンヒドラミン、アミノ安息香酸エチル、いちぢく葉、いちょう葉、ヘキサクロロフェン、MBT、l−メントール、ローズ油、サリチル酸、スルフイソキサゾール、ウルシオール

化粧品、洗剤などでかぶれを疑った場合
テスター 皮疹が落ち着いてからパッチテストをおこないます(予約制)。かぶれの原因となる物質を専用のテスターに染みこませ、皮膚に貼り反応をみるテストです。顔が化粧品でかゆくなるなどが疑われるときは、クレンジング、洗顔料、シャンプー、基礎化粧品、ファンデーション、リップなどもれなく予約時にご持参くださいその他では、湿布薬、点眼薬、、内服薬、植物、シャンプー、石鹸、アクセサリー(金属)、洗顔料、食品などでパッチテストが施行可能です。
化粧品シリーズは以前、アクセーヌからキットが出ていましたが、現在は販売中止されています。 
 ⇒初診時にメモを取ってきていただけると診察がスムースです。

 
 

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薬疹に対する精査は?

薬疹、アレルギー パッチテスト、スクラッチテストでは、症状を起こした原因薬物をお持ちいただく必要があります。細かく砕いた検体を専用のテスターに乗せて、背部もしくは上腕内側に貼り48時間後、72時間後に赤みなどの変化を記録します。

 内服チャレンジテストは重篤な症状を呈した例ではアナフィラキシーなどの危険もあり大学病院等へ紹介となり、入院監視下で緊急対応のできるスタッフの揃った平日日中に行うようになります。リンパ球刺激試験(DLST; Drug-lymphcyte stimulation test)は採血するのみで原因検索ができるのがメリットですが、病型によって陽性率が異なること、保険適応になりましたがクリニックでは業者さんへの支払いが高くなり施行困難なのが問題です。


 

【関連情報】
三菱化学メディエンス フィディア、CAP16
三菱化学メディエンス Thermo scientific
アトピー,TARC検査 パッチテスト試薬
アラポート TARC 鳥居薬品パッチテスト試薬

※当院で行っている採血の依頼先になります。

 

治療のご案内

アトピー性皮膚炎 にきび・肌荒れ 水虫・爪水虫
いぼ・シミ ほくろ除去・小手術 巻き爪・魚の目
小児皮膚科 その他皮膚疾患 ナローバンドUVB、エキシマ(乾癬・白斑)
漢方治療 美容皮膚科 AGA・男性型脱毛