手荒れの治療、大田区 -大木皮膚科、大森駅北口徒歩1分-
手荒れ治療・治し方は?
手荒れ(手湿疹)の治療・治し方はどのようにしたらいいの?・・・ 手荒れは水泡、痛いひび割れ、かゆみ、皮がむけるなどの症状が、市販のハンドクリームや病院に行ってもなかなか治らない、と言う方が多いのではないでしょうか?お薬を塗ると良くなるがスグにまた悪化するというパターンになりがちです。その原因は・・・
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【手荒れ】
1,手荒れとは?・・・手湿疹の原因
2,手荒れの症状・治療
3,手荒れに使われるお薬
4,手荒れ治療の日常生活の注意点
◆他院で治療を行ってきた方は、必ずお薬手帳もしくは使っていたお薬の控えをお持ちください。
◆診断の参考になりますので問診票に職業・手の使用状況をご記入お願い申し上げます。
(例;主婦、水仕事、事務作業、紙を使う、美容師、販売など)
※当ホームページの内容は、当院近隣(大田区,品川区)から定期的に受診される患者さんへの情報提供として作成しております。また、医院での治療内容も標準的な①ステロイド外用療法、②保湿ケア、③刺激からの防御を基本としております。
※アトピー性皮膚炎同様、手荒れも漢方治療のみやステロイド外用剤をまったく使わない治療は困難です。当院は小さなクリニックのため、夏期や週末・夕方などは大変混み合います。遠方の方は、まず近隣の皮膚科を受診され治療して頂けますようお願い申し上げます。
※手荒れで受診される際は、外用療法指導や生活指導にお時間が掛かるため、その他のご相談は日を改めてご来院いただけますようお願い申し上げます。
手荒れとは?・・・手湿疹の原因
◆手荒れには以下の3つの要因が重なり発生すると考えられます◆

1,外的刺激による皮脂減少
手の皮膚表面には皮脂膜という保護膜がありますが、水仕事など、お湯や洗剤をよく使ったり、パソコンや紙、お札などの繰り返す刺激により皮脂が過剰に取れてしまうことがきっかけとなります。別名、主婦湿疹とも云われ特に主婦、飲食店員、美容師、事務職員、作業員の方など手を使う人に出来やすい傾向にあります。
2,皮膚バリア機能の低下による様々な湿疹変化(かぶれ)
元来、手の皮膚は厚い角質層(20-30層以上)を持ち、基本的には外力に対して丈夫に出来ています。一方、手は汗腺が多く汗はたくさん出ますが、毛穴がなく皮脂はあまり出ません。そのため一度乾燥するとなかなか皮脂が回復せず、刺激を受けやすい状態になり様々なかぶれや湿疹変化が見られるようになります。
3,手荒れになりやすい体質・素因
同じように仕事をしていても手荒れになりやすい方、なりにくい方がいらっしゃいます。一般的に敏感肌、若い頃にアトピー性皮膚炎があった人など外からの刺激に敏感な皮膚(バリア機能が弱い体質)の方に、できやすい傾向にあると言えます。一般的に冬に悪くなり、夏にはよくなる方が多いです。 (大木皮膚科/手荒れ治療,治し方,水泡,痛い,ひび割れ,かゆみ,ワセリン,大森,品川区,大田区/手荒れ・手湿疹)

手荒れに使われるお薬
外用剤による治療
・ステロイド外用剤(副腎皮質ホルモン剤)
現時点において手荒れによる湿疹の炎症を十分に鎮静化し、有効性と安全性が科学的に立証されているのはステロイド外用剤のみです。皮疹の重症度に見合った適正なランクのものを使用することで皮疹をすみやかに消退させる、とても有効なお薬であると言えます。
注意することは、ステロイド外用剤は手荒れを治す(完治させる)お薬ではないということです。あくまで炎症を抑えていくために必要な対症療法として用いられると考えるべきでしょう。
大切なことは適切なスキンケア・保湿と刺激からの防御対策を行っていくことで、ステロイド外用剤のみに頼った治療を行わないことです。
ステロイドの副作用とは?
アレルギーを抑える代わりに免疫や細胞の成長なども抑制されます。長期の使用によって皮膚菲薄化、毛細血管拡張などが出ます。教科書を見ると手は厚い角質層を持つためstrongest(最高ランク)のものまで使っても大丈夫との記載が見られますが、繰り返す刺激による指紋が薄くなるパターンの方に強いステロイドを塗るとますます皮膚が薄くなってしまうのも問題点です。手あれに使用するステロイドは長期的にはstrong~mild(3~4番目の強さ)のものを選択するほうが良いのではと考えます。 |
※慢性化した湿疹の治し方・ステロイド外用の重層法の動画をアップしました。当院で良く行う外用療法のご指導ですので、下の”手荒れの保湿;プロペトの使い方”とともに受診前に一度ご覧下さいますようお願い申し上げます。
・保湿剤
乾燥した皮膚は、表面が荒れて小さなキズがたくさんついているのと同じ状態です。保湿の基本はワセリン基剤(プロペトなど)・亜鉛華軟膏で、肌の状態が回復するに従ってヘパリン類似物質(ヒルドイド、ビーソフテン)や尿素軟膏(パスタロン、ウレパール)、サリチル酸ワセリンなども併用します。手あれの患者さんでは、皮膚の角質バリア機能が通常の方より低くなっているため、1日にこまめに何回もしっかり保湿を行っていくことが治療の基本です。
※保湿剤(プロペト)の塗り方を動画にしました!処方されたプロペトを使って実際にためしてみましょう。かなり、しっとりする割に、しっかり塗り伸ばすと意外にさらっとしますよ。
内服薬等よる治療
・抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤
抗アレルギー剤には、今ある痒みを止める作用と、飲み続けることで痒みを出にくくする作用も期待されます。手荒れを夜掻き崩してしまうなど、痒みが強いときはかゆみをコントロールするために使った方が良いでしょう。手荒れの治療においても皮疹を改善させるのは、あくまで外用療法が基本となります。
※痒みの程度とねむけの出やすさによりお薬を選択することができます。
・漢方治療
通常のステロイド外用、保湿のみで改善がみられない方でも、漢方薬で改善の見られることもあります。漢方治療では症状や体質に応じて、血の巡りを整えたり、冷えを改善する方薬が使われることが多いです。 (大木皮膚科/手荒れ治療,治し方,水泡,痛い,ひび割れ,かゆみ,ワセリン,大森,品川区,大田区/手荒れ・手湿疹)

